サクランボ -Cherry-
桜桃サクランボは桜桃(おうとう)とも呼ばれ、バラ科サクラ属の落葉高木、及びその果実を指す。 果実は丸みを帯びた赤い実が多く、種類によって葡萄の巨峰のように赤黒い色で紫がかったものもある。中に種子が1つある。
サクランボの生産地として有名な山形県では県の木として制定されている。
生産者は桜桃と呼ぶことが多く、商品化され店頭に並んだものはサクランボと呼ばれることが多い。桜桃の果実のことをサクランボと呼ぶという説もある。
サクランボという名前の由来は「桜の坊」。つまり桜の実という意味であるが、観桜に用いるサクラの実は食用に用いられる桜桃のように大きくならず、食用にする果肉部分も厚く成長しない。
桜桃は異なる種類で交配しなければ実がならないが、違う種類なら何でも良いというわけではない。例えば佐藤錦ではナポレオンとの相性がよい。
一般には「初夏の味覚」であり、さくらんぼや桜の実は夏の季語であるが、近年では温室栽培により1月初旬の出荷も行われている。正月の初出荷では贈答用として約30粒程度が入った300グラム詰めで3万円から5万円程度で取り引きされ赤い宝石と呼ばれることがある。
■歴史
サクランボは有史以前から食べられていた。桜桃の一種である甘果桜桃(セイヨウミザクラ)はイラン北部からヨーロッパ西部にかけて野生していた。古代ギリシア時代に栽培されていた記録が残されている。また別の品種である酸果桜桃(セイヨウスミノミザクラ)の原産地はアジア西部のトルコ辺り。紀元前65年にルキウス・リキニウス・ルクッルスによってイタリア半島へもたらされたという。
この二品種は黒海沿岸からヨーロッパ諸国へ伝わり、特にイギリス・フランス・ドイツで普及した。16世紀ごろから本格的に栽培されるようになり、17世紀にはアメリカ大陸に伝えられた。 これらが日本に伝えられたのは明治初期で、ドイツ人のガルトネルによって北海道に植えられたのが始まりだとされる。その後、北海道や東北に広がり、各地で改良が重ねられた。 さらに別の品種に中国桜桃(シナノミザクラ)があり、これは中国原産。江戸時代に清から伝えられ、西日本でわずかに栽培されている。
■おうとう(サクランボ)の品種
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早生種
- シャボレー
- フランス原産。あまり美味ではないため、現在では食用としてよりも受粉に使われることが多い。収穫時期は6月上旬。
- 中生種
- 高砂
- アメリカ原産。収穫時期は6月中旬。
- 佐藤錦(さとうにしき)
- 国内で最も多く生産されている品種。ナポレオンと黄玉を交配してできた。名前は交配育成した山形県東根市の佐藤栄助にちなむ。6月下旬に収穫される。
- 晩生種
- ナポレオン
- ヨーロッパ各国で栽培されている品種。名前はナポレオン・ボナパルトに由来し、彼の死後ベルギー王が命名したという。収穫時期は6月下旬。
- 紅秀峰(べにしゅうほう)
- 収穫時期は7月上旬。
- アメリカンチェリー
- アメリカ原産。日本で食べられるものとしてはカリフォルニア州産とオレゴン州産が多い。
■おうとう(サクランボ)に関すること
- サクランボの生産地としては山形県が全国の栽培面積の6割を占め、次いで北海道・青森県・山梨県で全国の9割を生産する。
- 作家・太宰治の命日は、その作品「桜桃」から、「桜桃忌」と呼ばれる。
- 版画家・浜口陽三が独自のメゾチント技法を用いて描いた。
- 高橋留美子の漫画「うる星やつら」には錯乱坊(さくらんぼう)というキャラクターが登場する。
- 大塚愛の唄に「さくらんぼ」という曲がある。
- 奥羽本線にさくらんぼ東根駅という駅がある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サクランボ. (2006, 3月 17). Wikipedia, . Retrieved 17:39, 5月 5, 2006 from http://ja.wikipedia.org/w/index.php?
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