リンゴ|果物類・フルーツ|カクテルの副材料

カクテルの響き

リンゴ -Apple-

果物類・フルーツ -Fruit-
リンゴ -Apple-
リンゴ(林檎)は、バラ科リンゴ属に属する樹木、またはその果実。学名は Malus pumila var. domestica。

■植物学上の特徴と分布
原産地はカザフスタン南部、キルギスタン、タジキスタン、中国の新疆ウイグル自治区など中央アジアの山岳地帯、コーカサスから西アジアにかけての寒冷地だといわれている。現在日本で栽培されているものは、明治時代以降に導入されたもの。中国、アメリカ合衆国が主な生産国で、日本では青森県、長野県で主に栽培されている。日本の都市でリンゴの生産量が最も多いのは弘前市で全国の約14%を生産している。病害抵抗性、食味、収量などの点から品種改良が加えられ、現在7500以上の品種が栽培されている。亜寒帯、亜熱帯及び温帯で栽培可能だが、暑さに弱いため熱帯での栽培は難しい。

リンゴの木は落葉高木で4月 - 5月ごろに白い5弁花が開花する。リンゴの果実は直径約3 - 15センチメートル、重さ約35 - 1000グラムで、赤や緑色。表面には薄い皮があり、そのままでも食べられるが食べやすいよう皮を剥くこともある。味は酸味と甘みが強い。リンゴは貯蔵が利き、リンゴの出荷は11月 - 翌年7月ごろまで約10ヶ月間行われほぼ一年中食べることができる。現在世界では年間約6千万トンのリンゴが栽培されている。生産量は中国がトップでアメリカ、フランスなどが続く。生のまま食用にするほか、ジュースやアップルパイ、ジャム、リンゴ酒(シードル、カルヴァドスなど)などにする。また、まるごと飴で覆ったリンゴ飴が、祭の出店などで売られている。

リンゴの果実は、植物の老化を早めるエチレンを放出する。このためリンゴの果実の近くにある花は早く散ってしまうことがある。このエチレンは濃度によってはジャガイモの発芽を抑制するなどの効果もある。ただしこれはエチレンの植物ホルモンとしての働きで、リンゴを食べることは人間にとってはむしろ抗酸化作用などで老化を抑制する働きがある。

■リンゴの歴史
トルコで約8000年前の炭化したリンゴが発見されている。スイスでは遺跡から約4000年前のリンゴの化石が見つかっており、その時点で既にリンゴは栽培されていたとする研究がある。16 - 17世紀頃になるとヨーロッパでリンゴの栽培が盛んになり、17世紀前半にはヨーロッパからアメリカへ持ち込まれ、現在では世界中の寒冷地でリンゴが栽培されている。

日本へは中国から最初に持ち込まれ「和りんご」などと呼ばれていたが、西洋から西洋リンゴが持ち込まれると日本でも西洋リンゴの方が一般的になった。現在、和リンゴは長野県上水内郡飯綱町で一軒の農家が栽培してその姿を伝えている[1]。和リンゴの実は、大きさ直径3 - 4センチ、重さは30グラムぐらい。熟すると赤くなり、収穫適期はお盆前である。

中国の書物『本草綱目』に「林檎一名来禽,言味甘熟則来禽也。」(林檎(りんきん)の果は味が甘く能く多くの禽(鳥の意)をその林に来らしむ。故、来禽(らいきん)の別名がある)との記述がある。

平安時代中頃の書物『和名類聚抄』には「利宇古宇(りうこう、りうごう)」としてリンゴが記述されており、これが訛って「りんご」になったと考えられている。

■リンゴの栽培法
リンゴには果実に袋をかける有袋栽培とかけない無袋栽培がある。無袋の方が日光が多くあたり味がよくなる傾向があるが、有袋の方が果実が傷つきにくくきれいになる。名称の頭に「サン」が付くリンゴは無袋で栽培されたことを示す。着色には日光が大きな役割を果たすため、果実の日当たりをよくするため摘葉もしくは玉まわし(着色ぐあいを均一にするため、樹上の果実を約90°回転させること)などが行われる。なお、これらの作業は農家にとって大きな負担となるため、近年では着色剤が使われることもある。

■リンゴの栄養価
1日1個のリンゴは医者を遠ざける (An apple a day keeps the doctor away.) という諺があるぐらい、リンゴは栄養価が高いことが知られている。食物繊維やビタミンC、ミネラル、カリウムが豊富。整腸作用、血圧低下、抗酸化作用、疲労回復、動脈硬化予防などの作用がある。また、リンゴに含まれるリンゴポリフェノールには脂肪の蓄積を抑制する効果があることが、アサヒビールと弘前大学の研究者グループによるラットを使った実験により明らかになった。

■リンゴにまつわる話
木から落ちるリンゴを見てアイザック・ニュートンが万有引力の法則に気づいたという話は有名だが、この話はヴォルテールが伝えたもので、史実ではない。このリンゴの木は枯れてしまったが、接木をして増やした二世代以降の木は世界各地で今も栽培されている。ニュートンのリンゴは「ケントの花(華)」といい、生食用ではなく料理用である。味は渋みと酸味が強いが、追熟させると甘く、酸の効いたいい味になるという。

1964年3月、イギリス物理学研究所より日本学士院に対してニュートンのリンゴの苗が寄贈されたが、防疫検査により、この苗木はすでに高接病ウイルスに汚染されていることが発覚。一時は焼却処分が検討されたが、学術上貴重なものであること等から例外的に東京大学理学部附属小石川植物園に隔離され、ウイルス除去の研究対象となった。1980年、ようやくこの木からウイルスに汚染されていない接ぎ穂の切り出しに成功。これ以降、ニュートンのリンゴは国内各地に移植されている。

一般には、旧約聖書に登場するアダムとイヴが、蛇にそそのかされて食べた善悪を知る果実がリンゴだということになっている。またアダムはリンゴをのどにつまらせたことで、のどぼとけができたとも。しかし、当時の中近東にはリンゴはなく、イチジクだったのではないかという説がある。その根拠の一つは知恵の実を食べて恥を知った彼等が下腹部を隠した葉がイチジクだったからだ。

眠気覚ましにコーヒーに含まれるカフェインが有効であるのは知られているが、リンゴを丸のままひとかじりするほうが即効性がある。

和文通話表で、「り」を送る際に「リンゴのリ」という。

■主な品種
ふじ
甘みが強く歯ごたえもよいし日持ちもする。日本では、現在栽培されている品種の中では最も多い、年間約1230トンが生産されている。世界的にも、現在最も生産量の多い品種。1939年に農林水産省果樹試験場盛岡支場が国光とデリシャスを交配させ生まれた。1958年に「東北七号」と仮称命名され、1962年に「ふじ」と命名された。
デリシャス (Delicious)
年間生産量約930万トン。アメリカで誕生し、1913年に岡山県の花房省吾の手によって日本に導入された。
ゴールデンデリシャス(Golden Delicious)
アメリカのウェストバージニア州で偶発実生として発見された品種。年間生産量約880万トン。日本には1923年に導入された。
王林
福島県の大槻只之助がゴールデンデリシャスと印度を交配させ生まれる。緑色で、香りと甘みが強い。1952年命名。
紅玉(Jonathan)
1800年頃、アメリカニューヨーク州のリック農園で偶発実生として発見。1871年に開拓使によって導入され、1900年に紅玉と命名。酸味が強く生食向きではないが、芳香があり菓子などへの加工用途に用いられることが多い。
つがる
果汁が多く、甘みが強い。1930年に青森県りんご試験場でゴールデンデリシャスと紅玉を交配させて作り出される。1970年に「青り2号」と仮称命名され、1973年に「つがる」と命名。1975年に種苗登録される。
アルプス乙女
ミニりんご。1964年、長野県松本市で波多腰邦男がふじと紅玉の間の実生から発見した偶発実。
世界一
最大の品種。500 - 1000グラムほどの大きさになる。1930年に青森県りんご試験場がデリシャスとゴールデンデリシャスを交配させ生まれる。
マッキントッシュ(McIntosh、和名:旭)
1870年にカナダのアラン・マッキントッシュ農園で偶然発見された品種。北米ではポピュラーな品種。日本では積雪に強いことから北海道で栽培されているが生産量は多くない。
ジョナゴールド(Jonagold)
1943年、アメリカのニューヨーク州立農業試験場でゴールデンデリシャスと紅玉を交配させて生まれ、1970年に秋田県果樹試験場によって導入された。酸味と甘みのバランスが良く、生食の他にお菓子・料理用に向く。
印度
日本初の品種。1875年(明治8)に弘前市で誕生したとされるがその経緯は不明な点が多い[2]。実は堅いが、甘味が強くて酸味は少ない。戦後、高級リンゴとして出回ったが、その後、他品種が広がるとともに一時姿を消す。2002年頃にまた出回るようになった。
フラワー オブ ケント(Flower of Kent)
俗称、ニュートンのリンゴ。近代理論化学の先駆者ニュートンが落ちる実を見て「万有引力の法則」のヒントを得た話で有名な樹。落果しやすい性質を持ち、生食用ではなく、料理用として使われる品種。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リンゴ. (2006, 5月 5). Wikipedia, . Retrieved 16:51, 5月 5, 2006 from http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B4&oldid=5585261.

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